2025年04月07日

包装タイムス 4月7日 段ボール製保冷ボックス掲載 ドライアイス削減にも効果的

ドライアイス削減にも効果的

多田プラスチック工業

ウレタン製保冷ボックスに注目

 

組立式でさまざまなメリットが

定温物流の需要が拡大する一方で、輸送モード・仕向けの多様化、ドライアイスの価格高騰など温度管理を取り巻く環境は変容しつつある。多田プラスチック工業(大阪府藤井寺市、℡072・954・0981)の高い保冷性と高い利便性を備えたウレタン製保冷ボックスが、あらゆる分野で注目されている。

同社に寄せられる問い合わせに「クール便を使わずに定温輸送ができる」「ドライアイス削減を実現できる保冷ボックス」といった内容のものが特に増えている。これに対して強く訴求できるのがウレタン製の保冷ボックスやパネルだ。いずれも採用実績が続々と増えている状況だが、パネルはウレタン内部に真空断熱材をインサートし、冷凍コンテナの断熱パネルとして好評を得ているなど、高い性能がうかがえる。

冷蔵庫などの家電にも採用実績のある同社の硬質発泡ウレタンは、発泡剤にノンフロンのシクロペンタンを使用しており、発泡スチロールと比較して30%以上熱伝導性が低く、断熱材として性能が高い。形状の自主性や異なる材質との接着特性を生かしたさまざまな製品設計も行える。

あらゆる設計品を提案する中でも特に注目されているのが段ボール保冷ボックス「クラフトクーラーキューブ」だ。物が入る状態で提供するのではなく、組立式とすることで低コストと保管場所の削減が可能な提案となっている。同製品の主な特長は、他のウレタン製品の同様の保冷性能の高さ、省スペース化、可燃ごみとして廃棄可能だが回収してサーマルリサイクルにもできる、といった多方面にうれしい内容だ。

さらに少ない金型投資でサイズオーダーすることや、ウレタンの特性を生かした各顧客の要求に応じての性能、外装素材の変更にも対応する。例えば、拭き取りなどを行いたい場合は段ボールから高耐久のプラスチック材に変更することも提案できる。

国内外での食品輸送、医薬品輸送で多く実証実験が実施されているほか、防災やアウトドアでの利活用も進みつつある。軽量性を生かしてドローン分野への提案行っているそうだ。物流用途は当然のことながら、「酷暑」と呼ばれる気候が毎年押し寄せる中、現場の熱中症対策など、一般向けでの利用も今後ますます広がりものと見られる。

なお、4月9日からインテックス大阪で開催される第6回関西物流展では、クラフトクーラーキューブを中心に、これまでの要望の多かった大型サイズの製品やさらなる高性能の製品も新たにお披露目するという。さまざまなパターンの定温輸送の運用に対応可能であり、課題を解決したい企業にはぜひとも立ち寄ってほしいと呼び掛ける。また、大型真空断熱材入りウレタンボードの展示も行うとしており、冷凍コンテナの利用を検討する参考にもしてほしい。

 

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